1月の食事会は、事業所に残る方々も外食組も煮ぼうとうです。
「煮ぼうとう」とは、幅広の麺(麺は国産小麦100%、幅約2.5cm、厚さ約1.5mm)を使った深谷の郷土料理です。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主役にもなった深谷出身の実業家・渋沢栄一の好物で、帰郷の際には必ず食べていたと言われています。
小麦粉をこねてのばした幅広の麺を生麺の状態から、地元で収穫される深谷ねぎと根菜類とを一緒に煮込み、しょうゆで味付けします。生麺の状態から煮こむので、適度なとろみがあって冷めにくいのが特徴で、冬になると食卓にあがることの多い料理です。
ほうとうといえば山梨にもありますが、山梨は「甲州ほうとう」、深谷は「武州煮ぼうとう」と呼び分けることもあります。具材にも違いはありますが、甲州ほうとうはまったりと味噌で味付けしますが、深谷の煮ぼうとうはあっさりとしょうゆで味付けするところが大きな違いのようです。また、山梨のほうとうにはかぼちゃを入れ甘みがありますが、深谷の煮ぼうとうにかぼちゃは入れないところも違いのひとつです。
外食組は、事業所と農場から17人がお店に向かいます。
事業所から送迎車で10分程度のところにある「國良」というお店です。お店の方が怪我をされたとのことで、一時的に休店していたそうですが、今月上旬から再開したとのことです。
店の敷地内には、煮ぼうとうの説明を書いた看板があり、「元祖」のお店の歴史を感じさせます。
入口には深谷市観光協会の推奨煮ぼうとう店の看板が、店内には埼玉県産農産物サポート店のボードが掲げられています。
全員が揃うまで、出していただいたお茶と、お店の庭で採れたらしいみかんをいただきながら、お店のカラオケで盛り上がります。
カラオケで歌っている間に、御膳、鉄鍋に入った煮ぼうとうが、出来上がった順に次々と運ばれてきます。煮ぼうとうが熱々のうちにいただきます。太くて厚みのある平麺は、しっかりとしたコシがあり、味が染み込んでいて食べ応えがあります。麺と一緒に煮込んである野菜は、深谷ねぎをはじめとして、にんじん・大根・じゃがいも・ごぼうなどで、すべて埼玉県産です。「サービスです」と、行田名物のゼリーフライもいただきました。
事業所には、お店から大きな鍋で煮ぼうとうが届けられたとのこと。「おかわりも、ありますよ」というくらいたくさんの煮ぼうとうを、普段の昼食で使用している食器に、ゼリーフライと一緒に盛っていただいたそうです。こちらでも、みんなで美味しくいただいたとのことでした。
今回の食事会も、美味しい料理と楽しい時間を過ごしました。
ありがとうございます。(と)
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